2013/06/05

6月29日

今月もう一つ雨季のラーガをテーマにしたライブです。

高槻Studio73にて
タブラは上坂朋也さん。


今のところMiyan Malharを練習しています。
Miyan Malharはミヤン・ターンセンが考えたラーガ。

ムガール帝国第三代皇帝アクバルの宮廷の音楽家だったミヤン・ターンセンは、アクバルの宮廷でドゥルパッド歌手として唄い、自ら考案したビーナの奏者としても仕えていた。
ターンセンが創作したラーガは他にDarbari Khanara,Miyan ki Todi,Miyan ki Sarangなどがあり各時間帯の代表的なラーガとして唄われています。

Miyan Malharは雨季の代表的ラーガの一つで、微分音 シュルティの魅力あふれるラーガ。
雨季の夜に演奏される。
ジグザグ進行したり飛んだりするユニークなメロディで、梅雨の夕立ちの時にはすぐに思い浮かぷメロディ。

雨雲、湿度を含んだ風、樹木に避難した鳥達は騒ぎ、そして雨季の雨には雷がつきもの。


始めて過ごしたコルカタの雨季。
水たまりだらけの道を食堂へ行く最中に夕立ちが始まり、食事を済ませて食堂の外へ出ると道はひざ上の流れの川に変わっていた。
短時間の超どしゃ降りの時もあれば、夜半まで降り続くこともあるコルカタの雨季。


バクラというメロディ進行上の制約や約束事が多いラーガなので、音階練習のメソッドのチャランやスワラ・ビスタールも膨大にある。

悲しく情熱的でピュア。
ラーガにまつわるロマンティックなストーリーは多くあるがどれも悲しい。

ユニークなミーンドやガマックなど、想像力豊かな偉大な創作を感じられるラーガ。

雨季のラーガは何種類ものMalharがあり創作者の名前が付けられるケースも多い。

毎年冬の頃にその年勉強し直し練習するラーガを選ぶ。



雨季のラーガは梅雨の時期だけ予告して演奏出来るので、ご来場のみなさまと梅雨を楽しみたいと思います。

ご来場お待ちしております!